丹沢山地では、最近、ブナの葉を食べるブナハバチの大発生が頻繁にみられます。本種の大発生時には多数のブナが樹冠全体の葉を食べ尽くされてしまいます。 オゾン、水分ストレスおよびブナハバチなどの様々な要因によって衰弱したブナが、本種の被害を受けることで枯死する事例が多く観察されています。このため、衰弱ブナを最終的に枯死に至らしめているのは、多くの場合ブナハバチであることが示唆されました。