「丹沢大山自然再生 土壌保全対策マニュアル」

 丹沢山地のブナ林では、近年ニホンジカが多く生息するために、地面を覆う植物が食べられて土がむき出しになり、降雨のたびに土壌が流れてしまうことが問題となっています。しかし、ニホンジカを原因とする土壌の侵食は、全国でも比較的新しい問題であり対策手法が確立されていませんでした。

そこで、自然環境保全センターでは、専門家を交えて現地での施工試験や対策手法の検討を行い、このたび技術指針としてマニュアルに取りまとめました。

今後は、自然環境保全センターの事業部門が、本マニュアルに沿って土壌保全対策を計画的に実施することによって、丹沢のブナ林の再生、さらには、神奈川県民の水がめでもある丹沢の水源環境の保全・再生を図っていきます。

発行: 神奈川県自然環境保全センター

発行年月: 2008年10月

作成: 神奈川県自然環境保全センター研究部

掲載内容

  ・丹沢山地のブナ林における土壌侵食の問題構造や対策の考え方の解説

  ・ニホンジカや植生の対策を組み合わせて統合的に土壌を保全するための計画策定方法の解説

  ・自然力を活用した環境負荷の少ない土壌保全対策工法とその効果的な設置方法の解説

  ・土壌保全対策の効果検証方法の解説

 

*以下よりPDFファイルをダウンロードできます。

 

全文一括

 

表紙・目次

はじめに

1土壌保全対策の考え方

2土壌保全対策の計画策定

3土壌保全対策の実行

4土壌保全対策の効果検証

巻末資料(語句の解説・参考文献・取り組みの経過)

奥付・裏表紙